2020/11/18 11:36

オブシディアンは、心引き込まれるような、神秘的な光を秘めた石です。


オブシディアン さざれ  100g







オブシディアンは溶融溶岩で、急速に冷却した為に結晶化しなかったものです。世界各地の火山地帯で産出し、比較的手に入れやすいです。

全体的に非常に強く、直接的なエネルギーを持ち、マイナスの感情や、衝動を抑え、精神的成長のサポートをすると言われます。


断面が非常に鋭いことから、古来より矢じりや刃物の代用品として用いられていました。教科書で「黒曜石」という文字を目にしたことがある方も少なくないと思います。生活の道具として、戦いにおける武器として、また神の声を聞く道具として、世界中で様々に使われていたそうです。


オブシディアンには、すべての本質や未来を見通す力があると信じられていました。黒い石の表面に浮かぶ不思議な光景が未知なる物を連想させたのでしょう。古代の人々は、磨いたオブシディアンを鏡のように用いて、魔除けや占いなどの儀式に使ったと言われています。


現代においてもこの石は「心眼」を象徴する神秘的な存在です。オブシディアンによって見通すことのできる真実は良い面ばかりではなく、無意識の部分や辛いトラウマを浮かび上がらせ、目を背けていた影の部分までをも見ることになるかもしれません。自分と向き合うということは、むしろこういった影の部分を知ることにあると思います。自己の無意識を旅することは、本来持っている潜在能力や未知なる可能性を探すことでもあります。本当の自分を知り、その弱さを克服し受け入れる事で、強い精神を養い、困難や逆境を乗り越えて、一歩ずつ前へ進む力を与えてくれるでしょう。


黒いパワーストーンには強い守護の力があるといわれていますが、オブシディアンも例外ではありません。持ち主をネガティブなエネルギーから守り、他者からの邪念や嫉妬をはねのけてくれます。特にこの石は、有史以前から武器として用いられていたことから、持ち主を守るだけでなく、周囲の邪魔や理不尽な状況に負けない、強い心を養ってくれると伝えられています。







オブシディアンのヒーリング効果

○ネガティブなエネルギーからの防御


○直観力を高める


○決断力を高める


○悪い習慣を絶つ


○感情の増大、増幅


○潜在的問題を顕在化させる


○悪縁を絶つ


○求める結果に辿り着くスピードを速める



オブシディアンは火山活動により生成される天然ガラスで、「グラス・ラーバ(Glass lava)」とも呼ばれます。本来ならば地球の内部でゆっくりと冷えていくところを、火山によって噴出して地表で急速に冷却したものです。


溶岩が形成される過程で、溶岩の黒に、酸化した鉄を含む赤が混ざり合った「マホガニー・オブシディアン」なども生まれます。高級木材として知られているマホガニーの、紅褐色の木肌に似ていることからそう名付けられました。

溶岩の塊が外側から冷却されていく時に、マイクロライト(microlite)と呼ばれるごく小さな結晶や微粒子や気泡が生まれ、それがオブシディアンの様々な光学現象を生み出します。冷却される時に部分差があると、発生する微粒子や気泡の大きさに差が生じ、虹色に輝く「レインボーオブシディアン」なども生まれます。

上の画像にあるイルカのカービングのように、白い紋が形成されることがあります。これは、石英の一種で、クリストバライト(cristobalite)と呼ばれ、溶岩が冷却される中で脱ガラス作用が起こると生じます。その文様の形から、「スノーフレーク・オブシディアン」と呼ばれたり、中には花のような形の紋を生じるものもあり、「フラワー・オブシディアン」とも呼ばれています。また、文様は白とは限らず、黄色やピンク色の場合もあります。

オブシディアンは、叩くと貝殻状態に割れる為、古代から「石器」の材料として世界中で利用されてきた石で、 世界各地でこの石にまつわる様々な伝承が残っているように、人々との関わりが非常に深い石だったことがうかがえます。


オブシディアンは、持ち主の思いや潜在的に抱える問題を顕在化(開く)力があると同時に鎮静化(閉じる)があるとも信じられていました。伝承によると古代メキシコのアステカ族の間ではオブシディアンの粉の入った鎮痛剤で傷口を包む事で傷が早く癒えると信じられていました。








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